前のモデルから約2年。フルモデルチェンジした新型が遂に発売です。
ソニー WF-1000XM4
WF-1000XM3でも特に不満はなかったのですが、気づいたら購入していました。
脱プラスチックで紙や竹を使用したサスティナブル素材を使用したパッケージが目を引きます。
この帯は糊どめじゃなくてスリット固定にしてほしかったですね。取っておきたいのですが扱いに困ります。
中身の梱包も徹底されています。色気がない……。
企業の取り組みとしては良いことなのですが、ソニーが過去に大事にしていたおもてなし感は薄れています。
オプションパーツの収納はコンパクトながら必要十分でよく出来ているなーと感じます。上側にはイヤーピース。
下側がUSBケーブルです。まあケーブルも使わないので外してもらって構わないのですが。
付属品は充電ケース、イヤーピース、USB-C to Aケーブル、マニュアル類。
使い切れないほどいっぱい付いていたイヤーピースは1種3サイズになりました。
今回のイヤーピースはコンプライ的なウレタン素材のもの。
密閉感は高いのですが、耳の中で感じる圧が高いので好みが分かれそうです。
XM3比で40%小型化されたケース。前のモデルがなんであんなに大きかったのか……。
手にとった時に「本当に中身が入っているのか?」と疑ってしまうほどの軽さですよ。
充電はUSB-Cに加えてQiによるワイヤレス充電に対応。
そのため今回のケースは自立します(重要)。
軽くなった影響か、質感は安っぽくなりましたね。
ケースの開閉時にあった「パタン」という高級感ももうありません。
充電のLEDはケースのみで、イヤホン側にはなし。
電気を点けていない部屋だとイヤホンのLEDが鬱陶しかったので、個人的には改良だと思います。
イヤホンはオーバーヘッドのWHシリーズを感じさせるデザイン。
丸っぽくなったことで分かりづらいですが、XM3比で10%小さくなっているようです。
それなのに再生時間は8時間、IPX4相当の防滴搭載とかなりパワーアップしているのは流石です。
タッチセンサーは引き続き左右に搭載。アプリから割当を変更可能です。
装着の検知を行うセンサーと充電用の接点。
XM4になっても外した側だけの再生停止には非対応でした。残念。
タッチセンサーの割当変更やノイズキャンセリングの強度など、イヤホンの設定はこれまでと同様にHeadphones Connectアプリから行います。
XM4はLDACにも対応しているのですが、購入時だと接続優先でAAC接続になっていたので、アプリで設定を確認したほうが良いでしょう。
さらにXM4では新たに装着時の密閉状態のチェックが行えるようです。
試してみると短い音楽が流れ、あっという間計測完了。
左S、右Mサイズで試してみましたが、ともに密閉されていると結果だったので、窮屈感の薄いSサイズを使うことにしました。
1000XM3の更に上を行く快適さ。外音取り込みの進化が目覚ましい
ケースの小型化、イヤホン形状の変更に伴う装着感の向上など、着実に使い勝手はあがりましたね。
ノイズキャンセリングは前モデルから優秀でしたので、目に見えて進化したという感じは薄いですが、イヤーピースの遮音性のおかげか、音楽を流していない時の騒音が抑えられている気もします。
一番びっくりしたのはアンビエントサウンド(外音取り込み)機能ですね。
XM3では音に違和感があり、あまり使わなかったのですが、XM4では明らかに周りの音が自然に聞こえるようになりました。
イヤホンから再生されるので多少の音圧や指向性が減ることはあるにせよ、イヤホンを外しているときと殆ど変わらないんですよね。
2年前にXM3が出て間もなくAirPods Proが発売され、外音取り込みは圧倒的にAirPods Proが非常に優れているという記事を当時よく見ましたが、その影響かXM4では本気を出してきた感じがしますね。ただただ凄いです。
完成度が高すぎるので、現状で欠点らしい欠点は感じていません。
強いて言えば値段くらいでしょうが、イヤホンとしてのクオリティが大幅パワーアップしているので大満足です。
XM3からの買い替えでも十分に価値を見出だせる、むしろ魅力を感じざるを得ないイヤホンと思いますよ。
再来年あたりにXM5が発売されるとして、どう進化していくのか楽しみです。