春先にCardoのFREECOM2+を買ったばかりですが、Cardoの仕様がイマイチ合わず、乗り換えを決心しました。
MIDLAND インカム BTX2 PRO S ツインパック
以前のレビューで、インテリジェントノイズブロックをオフにしたら、常時接続になってマイクの入りが良くなると書いたのですが、なんだかバチバチとしたノイズが増えてきたんです。
その音もかなり大きく、割と耳がびっくりするレベル。調子が良いとあまりならないんですけどね。
何度かメーカーに問い合わせてみたのですが、これが普通らしく、Cardoはソフトウェアでノイズキャンセル(カット)してなんぼというのが思想らしいです。
ノイズキャンセルがないとバチバチし、ノイズキャンセルを使用すると声の入りが悪くなるという板挟み……結構辛いです。
昔に使っていた常時接続タイプのBT GO UNIでは、ここまで耳に刺さるノイズはなかったので、MIDLANDなら(多分)行けると古巣に戻ってきました。
箱を開けるとかなりしっかりしたキャリングケースが出てきました。
新品ですが、若干タバコっぽい臭いなのが気になります……。
開けるとこのように詰め込まれていました。上のチャック付きポケットに付属品がしまわれています。
一度付けたら早々外さないですし、どうしてこんなケースに入れたのか疑問。
本体、スライドマウント、スピーカー、アームマイク、ケーブルマイク、粘着クランプ、クリップクランプ、クランプ用ボルト、六角レンチ、ベルクロスペーサー、ベルクロテープの予備とUSBケーブルが1セット分の内容物。
ツインパックなので、USBケーブル以外もう1セット付属しています。
ツインパックだとmicroUSBが二股タイプ、シングルパックだと普通のmicroUSBが付属するようです
マニュアルや保証書などももちろん付属しています。
マニュアルの作り込みがCardoと違いすぎて感動しますね。非常に分かりやすいです。
青のラインが際立つ本体。分かってはいましたが、やはり大きい……。
中央の3ボタンは押しやすく、操作感は良好。音量ボタンはやや硬さが目立つかなと言った印象です。
FREECOM2+と比較するとやはりゴツいですね。
無駄にでかいのかと言われるとそういうわけでもなく、充電せずに20時間も使えるバッテリー持ち、1200mまでの通信機能を誇ります。
ボタンはこれくらい出っ張っているので、冬用のグローブを装着していても操作はしやすそうです
充電端子はmicroUSB。USB-Cが一般化するのはまだまだ先になるのだろうか……。
ゴム製の防水キャップは正直かなり閉めにくく、爪で押し込んでいくテクニックが必要です。
裏面は上に取り外しのレバー、下にマウントとの接点があるのみ。
レビューを見ていると雨に濡れてダメになるようなことが結構書かれているのですが、接点周りの防水感はあまり無いですね……。IPX6ではあるらしい。
スライドマウントには予め粘着テープ付きのクランプが装着されています。
中央のボルトを外すことで、クリップタイプのクランプに載せ替えることが可能。
装着は非常に簡単で、上からカチッと差し込むのみ。
分かりやすいですし、何より確実に装着できるので安心感があります。
中央のボタンにモード切替、左右のボタンに曲選択などが割り当てられています。
スピーカーは左右共にコネクタ接続するタイプでした。故障したら片方ずつ交換できますね。
写真を撮り忘れてしまいましたが、ケーブルマイクも同様の接続方法です。
スタンドマイクはマウントを少しバラして、根本から差し替える必要があるようです。
ヘルメットに装着してみました。ヘルメットの縁あたりにマウントの底を合わせるといい感じですね。
粘着クランプも3分割されているので、曲面に沿ってちゃんとくっついてくれます。
インカム本体を装着するとこんな感じです。
マウントのアゴの存在感はありますが、SENAと比べたらマシな部類かなと思いました。
下がフラットなのでまだ整って見えますね。
クランプの柔軟性が高い分、インカム端の隙間は気になるところ。
FREECOM2+はそこを隠すようなフレームマウントになっていたので、うまいことやっていました。
BTX2 PRO SをPCと接続すると、専用のアプリから各種設定が可能です。
ボイスガイダンスの音量が異様に大きいので変更推奨。
購入時から最新のものでしたが、ファームウェアアップデートにも対応しています。
求めていた快適なインカム機能。スマホ音声の同時出力も良好
ペアリング作業は割愛しますが、インカム3台まで記憶できるので、接続したいインカムが複数あっても都度ペアリングする必要がないのは便利ですね。
スマホやミュージックプレイヤーなどの機器も、A2DPプロファイルで2つまでペアリング可能。使う機会はなさそうですが……。
気になるインカム音声は、常時接続をしていてもバツバツとしたノイズはなく、ストレスのない会話が楽しめました。
FREECOM2+の声より大きいノイズはなんだったのか……。技術力の違いですかね。
電波もハイパワーなため、かなり離れてもちゃんと話せたので終始快適でした。
流石に音質はFREECOM2+よりも劣る感じですが、インカムとしてはノイズやストレスなく繋がる方が重要だと痛感。
バッテリー持ちも20時間を謳うだけあり、朝方から夜めまで走って、バッテリー残量はミディアムのアナウンス。
24時間ぶっ続けで走らない限り困ることはないでしょう。
一応充電しながらも使用可能なので壊れるまで通信はできますね。
また、ある程度スペックの高いインカムらしく、スマホからの音声をインカム音声と同時に再生できるので、話しながらでもナビの音声を聞くことができます。
この機能自体はFREECOM2+にもあったのですが、安定性が悪く使い物にならなかったんですよね。
BTX2 PRO Sは問題なく使えたので安心です。
若干気になったのは、時々こちら側の声が途切れていたことがありました。
相手方の声は特にそういったことがなかったので、マイクの感度を調整して様子見中です。
あとやはり大きさはネックですね。アクションカムを付けると結構な重さです。
BT GO UNIサイズで鬼強化したインカムを出して欲しいなあ……。
今やどこのメーカーもおなじみですが、他社インカムとのユニバーサル接続って、MIDLANDが初だったんですね。
インカムの技術力で言えばMIDLAND製一択なのかもしれません。少なくとも私は他のメーカーに手を出すことはなくなりました。