買ってから考える

<投稿頻度鈍化中>ゲームとフィギュアとガジェットとバイク(690SMC R)にお金をかける人のログ。

JBL Quantum TWS ゲーミングワイヤレスイヤホン レビュー

ゲーミング用低遅延ワイヤレスイヤホンの新製品が出たので買ってみました。

JBL Quantum TWS

普段ゲーム時はスタンドマイク+有線イヤホンを使っているのですが、猫に襲われる事が多く、有線イヤホンが引っかかって事故になることがしばしば……。

ゲーム用のワイヤレスオーディオといえばヘッドホンばかりなのですが、珍しいイヤホンタイプが出たので早速飛びついてみました。7/22発売の新製品です。

 

内容物はイヤホン本体、充電ケース(中にUSBドングル)、USB-A to Cケーブル。イヤーピース、マニュアル類。

JBLのイヤホンを買うのは初めてですね。

 

イヤホン本体。AirPodsのように耳からうどんが出るタイプです。

JBLのバッチ部分はタッチセンサーになっており、オーディオ操作やANCの切り替え等に対応しています。

 

一般的なカナル型ですね。うどん部分に充電端子とBluetooth接続のインジケーターがあります。

上部にあるのは近接センサーとマイクですかね。特に解説は見当たりませんでした。

 

先端にはマイク。メタリックなグリルが目立ちますね。

 

汎用性がなさそうなイヤーピース。装着部分があまりにも短い……。

 

イヤホン側も脱落防止の溝が設けられており、専用設計のものでないとダメそうです。

 

充電ケース。前面にバッテリーインジケーターがあります。

インジケーター左右の溝はただの模様で、3つまでしか光りません。

 

充電端子は当然のUSB-C。

 

イヤホンはマグネットでカチッと気持ちよく固定されます。

2.4GHz接続用のドングルも収納可能です。

 

USB-Cで接続するUSBドングル。やや特殊な形状をしていますね。

 

ペアリング用のボタンと接続のインジケーターが設けられています。

 

形状のせいでほかのUSB端子やボタンに干渉するのはいただけないですね……。

 

USBドングルでPCに接続するとJBL QuantumENGINEというソフトが使用できます。

イコライザーの設定や2.4GHz接続とBluetooth接続の切り替えなどが可能です。

 

このソフトを使用することで仮想7.1chサラウンドにも対応するのですが、音の違和感が凄いので二度とオンにすることはないでしょう。

どの機器も仮想サラウンドって微妙ですよね。無理につけなくても良い機能No.1。

 

スマートフォンにBlutooth接続するとJBL Headphonesというソフトが使用可能。

JBL QuantumENGINEとは設定できる項目が異なり、こちらでないと変更できない設定があるんですよね……。片方でも完結できる作りにしてほしいものです。

 

FPSでもOKな低遅延。ANCは微妙。スペック詐欺的なバッテリー持ち

音についてはデフォルトだとドンドコした低音が強めですが、イコライザーで調整したらかなり改善しました。

高音の表現はやや微妙で、籠もるまではいかないですが、蓋が被さっているような印象。

2万円と中堅クラスな価格ですが、あくまでもゲーミングに特化しているので、音場の広さを楽しむリスニング用途ではオススメしません。

 

レビューに際してFPSを数時間プレイしましたが、2.4GHz接続の遅延に関しては非常にいい感じ。

ゲーミングを謳うだけあって期待していましたが、有線イヤホンをリプレースできるくらいにはラグを感じず大満足です。

重いヘッドホンを使わなくても、ワイヤレスで快適に遊べるのは最高ですね。

 

Bluetooth接続に関してはオーディオモードとゲームモード(低遅延)があるのですが、オーディオモードの遅延は流石にゲームでは致命的。

ゲーム時はゲームモード一択でしょう。コーデックがSBCになるので音質は厳しいものがありますが……。

 

ANCについてははっきり言って微妙です。

自動調整については期待できず、そもそものノイズキャンセリング能力も低すぎます。

比較するのは酷ですが、WF-1000XM4だとマウスのクリック音が綺麗に消えるのに対し、Quantum TWSはフルパワーのノイキャンでもカチカチと聞こえてきます。

バッテリーの持ちを考えると正直オンにする理由がありません。

 

最後にバッテリー持ち。これに関してはJBLの説明不足というか隠蔽感が凄くてイラついています。

イヤホン本体の音楽再生時間(Bluetoothオン+ANC(アダプティブ)オンの場合):イヤホン本体最大約5時間
イヤホン本体最大再生時間(Bluetoothオン+ANCオフの場合):約8時間

最大8時間再生対応という売り文句ですが、これBluetooth接続時のことしか書いてないんですよね。

再生時間についてはこの情報しかない上に、プレスリリースでも記載がないのか、どこのメディアも2.4GHz時のスペックは記載がありません。

 

公式サイトのFAQには下記のように記載されています。

JBL QUANTUM TWSは2.4GHz接続時とBluetooth接続時とでバッテリー持続時間は異なりますか?
はい、バッテリー消費量が異なるため、一般的に2.4GHz接続時はBluetooth接続時の表示最大再生時間より短くなります。

結局何時間なんだというところですが、製品の箱には駆動時間が記載されていました。

Bluetooth接続+ANCオフで8時間のイヤホンですが、2.4GHz接続+ANCオフだと何時間だと思いますか?

:::::

::::

:::

::

 

4時間です。Bluetooth比で半分と、短くなるってレベルを超えた短さです。ANCをオンにしたらどれだけ短くなるのか……。

 

ワイヤレスイヤホンで2.4GHz接続対応なら4時間でも長い方なのかもしれませんが、正直ゲームに集中するのであれば心許ない感じはしますよね。

というか箱に記載するくらいなら書いておいて欲しいところ

明らかな弱点を隠して、だまし討ちしている感じがして、JBLの評価ダダ下がりです。

 

スタンドマイクを使いながら、快適にワイヤレスでゲームできる唯一といってもいい選択肢なので推したいのですが、性能に納得した上で購入するのが良いかと思います。

良いところと悪いところの差が激しいんですよね……。個人的には、長時間プレイに備えて追加でもう1つ欲しいくらいには満足しています。