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リコー ハイエンドコンパクトデジタルカメラ RICOH GR IV レビュー

ネットの予約戦争には負けましたが、翌日に店頭で予約して難なく買えました。

リコー RICOH GR IV

GR IIIの品薄も解消しないままに出てきたGR IV。

あまりにしれっと予約開始していてビックリしましたが、ものの数分で無くなったとかなんとか……。

今までGRに触れることはなかったので、今回本機でどんなものなのか見ていきたいと思います。

 

シンプルな箱を開けると出てくる「ようこそ、GRの世界へ。」

SNSの紹介リーフレットではあるのですが、妙に気分が高揚する一枚です。

 

箱を開け進むと、本体に加え、バッテリー、ストラップ、USB-C to Cケーブル、ガイドが同梱されていました。

 

黒い塊といえるほど加飾の少ない本体。非常にシンプルです。

バッテリーを入れる前ですが、かなり軽く、そして小さい。これにAPS-Cセンサーって凄いな……。

 

裏面。筐体が小型なのでミチミチに詰まった感じがしますね。

GR IIIにあったホイールが、右上の+/-ボタンに切り替わったのが大きい変化のようです。(過去の機種の仕様に戻った)

めちゃくちゃズームしそうなボタンですが、単焦点なのでせず……。

ソニー慣れしてるとホイールのほうが馴染み深かったりします。

 

ガラスは発売日前に購入していたGR III用のガラスを貼り付け。

微妙にサイズが大きくて合っていませんが、浮かないギリギリのところで使っています。

 

 

充電はもちろんUSB-C。USB-PDにも対応しています。

充電カバーが伸びそうなので別途充電器は用意したいですね。

 

左側面にもボタン。内蔵メモリとSDの切り替え機能が割り当てられていましたが、カスタマイズ可能です。

 

前面にもダイヤルがありますね。モードダイヤルはロック付き。

 

メディアはmicroSDのみと小型化に振り切った仕様。余ったSDも多いので特に問題なし。

バッテリーは新型のようですが、撮影枚数は250枚。

気軽に撮影できる分、結構あっという間に使い切ってしまうので予備は欲しいですね。

あと、底面側にストラップホールを設けてあるのが地味に嬉しいです。

 

電源オン。少しだけレンズがせり出してきます。

カバンの中などで不意に電源が入ると可動部にあまりよくなさそうなので、輸送時はハードケースなどに入れたいところ。

GR IIIの時はホコリ問題も少なくなさそうでしたが、GR IVはどうなってるんでしょうね……。

 

GR IVとRX1RM3。この2台を持っている人も多くないと思うので並べてみました。

APS-C、フルサイズコンデジという化け物コンビです。

 

GRを持った時はめちゃくちゃ小さい!と感じましたが、筐体サイズだけで見ると横幅はあまり変わらず、高さがダイヤル分飛び出るくらいの違いでした。

ソニーの小型化技術はやっぱり頭おかしい……。

 

まあRX1RM3は実質的な本体といえるレンズにズシッとした重さと奥行きがあるので、ポケットに収まるGR IVのコンパクトさは圧倒的です。

 

オプションは追加のバッテリーとバッテリーチャージャーを購入しました。

 

バッテリーは本体同梱物と同じなので割愛。充電器の中身は本体とマニュアルのみです。

充電器はバッテリーを2個充電できるので少し大きめ。1個用のものも作ってくれたらよかったのに。

 

入力は5V3A、バッテリーへの出力が各ポートに4.4V1.26A(5.544W)となるので、結構充電は遅い印象。

USB-PDに対応してモリモリ充電できたら良かったですね。

 

充電中はLEDランプが点灯、充電完了時に消灯します。

出っ張りもないので、少し大きめのキャリングケース感覚で持っていくのがよさそうでしょうか。

 

使って感じるGR IVの強みと弱み

軽量なボディを武器に、とにかく気軽にシャッターを切れるのは楽しいですね。

RX1RM3は妙に力が入りますが、雑に取り残してあとから選ぶくらいで撮影に臨めます。

約2,574万画素なので多少のクロップも問題なし。あとから整えれば良いのです。

 

何も考えないと白飛びしがちなので、マイナス露出気味に撮ったほうが安定する気はします。

 

マクロも良い感じ。機動力が高いので接写が楽しいですね。

 

そして私が一番GR IVですげー!となったのは手ぶれ補正。

大さん橋から手持ちで撮った夜景です。

SSは1/2秒でしたが、ブレなさすぎて文字が読めちゃうんですよね……。

1~2秒くらいならまだいけちゃうんじゃないでしょうか。初心者でも気軽に撮れるのは良いですよね。

 

ちなみに私の体幹だとRX1RM3では絶対にブレます。

これを見ると少し大きくなってもいいから手ぶれ補正は内蔵してもらいたくなっちゃいますね。

 

写真を撮るハードルが低いなと感じたGR IVでしたが、フォーカスまわりはソニー機と比べるとややストレスを感じる場面も。

 

オートフォーカスが微妙

基本オートエリアAFにしているのですが、顔/瞳検出にしてもそっちにフォーカスする?ってことがしばしば。

ソニーのAIAFは人に加えて動物などもゴリゴリ追尾してくれるので、もう少しテコ入れして欲しい感じはします。

暗所のフォーカスもあまり得意ではなさそうです。

 

・フォーカスアシスト(ピーキング)の色が選べない

輪郭が強調される白のピーキングは場面によって分かりづらいです。別の色を割り当てられるようにしてほしいです。

フォーカスリングもなく、合焦操作の煩雑さからして、そもそもMFを使わせる気はないものとは思いますが……。スナップシューターですもんね。

 

その他では、本体とPCを接続した場合、内蔵、外部含めストレージの読み込みしかできないっぽい?

53GBとそこそこのストレージ容量を持つGR IVですが、これはカメラ側からしか消せないんですかね……。PCに全コピー、本体で全消去みたいな運用が基本なのでしょうか。ちょっと面倒。

 

あとはバッテリー持ちがもうよければ……とか、連続撮影していると本体が少し熱いなど、細かく気になる部分はあるのですが、このあたりは許容の範囲かなと。

ソニー比で多少のストレスは感じつつも、総じて満足はしています。

 

スマホでの写真撮影では味わえない楽しみがあるので、機会があれば是非触れてみてください。

気軽に手に入るカメラではないのが最大のネックですが、きっと欲しくなります。