iPad Proをサブディスプレイ化しようと思い、クラウドファンディングしていたものが到着。
Astropad Luna Display
Luna Display自体は結構前から出ていたもののMac向けで、この度ようやくWindows対応版が発売。
今回購入した専用アダプターが必要ですが、Mac版の評判が良かったので気になっていたんですよね。
ちなみに以前はDuetというアプリを使ってサブディスプレイ化していたのですが、ソフトウェア処理のみで済む代わりにレスポンスが結構微妙でした……。
箱の中身はサイトへの誘導ガイドと、本体のみ。シンプル・イズ・ベスト。
ピンクのプラスチックが目を引く本体。プラスチック感100%で見た目は非常にチープです。
バリエーションとして端子がHDMIのタイプもありますが、将来性を考えてUSB-Cタイプを選択してみました。
表面がツルツルしているためか、かなり抜きにくい形状をしています。
出っ張りも少し大きめなので、挿しっぱなしで運ぶのもなといった感じ。
もう少し抜き差しのことを考えてほしいものです。
ホームページからWindows用のLuna Displayアプリをインストールして、セットアップを進めてみます。
アダプターを挿すと、パフォーマンスの指標が表示されました。デスクトップでは余裕そうですね。
ちなみにノートPC(ThinkPad E495)では、60FPS前後でした。
続けてiPadにアプリをインストール。
for Windowsは現在はベータ版のため、TestFlight経由で行います。
アプリを起動すると、ネットワークを介して自動的に繋がります。
ここまでは良かったのですが、なぜかデスクトップPCでは画面が明滅するだけで、セットアップが完了しませんでした。(同様のトラブルは他のバッカーでも起きているようです。)
仕方なく今回はノートPCに切り替えて作業を進めます。
セットアップが終わるとLuna Displayの設定が開き、iPad側に映像が表示されます。
設定を切り替える時のレスポンスは結構遅いです。ただそこまで頻繁にいじることはないので、まだ許容はできる部分かなと。
まずは通常モードでApple PencilでペイントツールSAIに書き込みテスト。
解像度は1366x1024なので、少しぼやけた感じに見えます。
筆圧検知はしないので本格的なお絵描きは難しいですが、ペン入力のレスポンスは思っていたよりもずっと良いですね。
6/22追記 ペンのAPIを変更すると筆圧検知するらしい。
短いストロークでサクサク書こうとすると取りこぼしているのは気になりますが、十分使える印象。
(SAIの滑らかさの設定が影響している可能性もアリ)
Retinaモードは2732x2048ですが、解像度が上がってもレスポンスが特に変わらないのは素晴らしいです。
PDFの書き込みくらいであれば実用的ではないでしょうか。
最後は動画の再生テスト。音声はPCから出ているのでiPad側は無音です。
動画は帯域を結構食うものですが、これまた安定して再生されてびっくり。
PCから出ている音と画面の遅延もそこまで気にならず、普通にサブディスプレイから見ている感覚。
無線接続ですが、ラグについては特に優秀です。
可能性を感じるサブディスプレイ化。より安定すれば尚良し
ソフトウェアで頑張っていたDuetと比較すると、ひと目で分かるレベルで滑らかに動いてくれます
この小さいUSBアダプターが何をしているのかさっぱりですが、ハードウェアによるアシストがあるのでしょうか。
まさか動画の再生まで行けるとは思いませんでしたね。
ブロックノイズ感も目立たず、即席ディスプレイとしては綺麗な方だと思います。
iPadを持っていて、PCでもペン入力したいなという人には結構いいアイテムですよ。
まあデスクトップPCで完全にコケて使えなかったのは肩透かしではありましたが、まだベータということでアップデートを気長に待ちたいと思います。