長距離ツーリングでバッテリー切れになることが増えたため、新たなインカムを導入してみました。
Cardo(カルド)インカム FREECOM 2+
今まではデザインの優秀さからMIDLANDのBT GO UNIを愛用していたのですが、ちょっとバッテリーが弱いんですよね。
公称通話時間は8時間ですが、冬場だと6時間くらい使えれば良いほうだったり。
最近は充電のための休憩が発生し、時間のロスを感じるので、バッテリー持ちの良いものが欲しかったんですよね。
充電しながら使用できればずっと使いたいインカムなんですけど、頑張ってくれないものだろうか……。
今回はある程度小型で公称通話時間13時間と、ぱっと見の印象は良いCARDOのFREECOM 2+を買ってみました。
内容物は本体、マウント、クランプ2種、ワイヤーマイク、アームマイク、スピーカー、厚み調整パッド、USBケーブル、ベルクロ、アルコールパッドと盛りだくさん。
厚み調整パッドが入っているのは地味にいいですね。
ヘルメットによってはスピーカーが貼りつかないこともあるので、ベルクロを重ねて悪戦苦闘することがなくなります。
今回購入したのはDUOパッケージなので、同じものがもう1セット同梱されています。
大量の書類とステッカーも入っていました。
日本語マニュアルは、代理店の扱う国内モデルのみなんでしょうかね。
本体。中央のロゴがLEDで光り、インカムの各種動作を表示します。
ボタンの押し心地が硬い上に出っ張りも鋭いので、素手で押すと結構痛いんですよね。操作はグローブ前提なんでしょうか。
あと光沢部分はマットが良かった……指紋が目立つのは残念ポイントです。
裏面はマウントとの接点があるのみ。本体下部のシリコンキャップ部にmicroUSBポートがあります。
もちろん充電しながら使用する事ができます。もうバッテリー切れに悩まされることはない。
クランプは貼り付けタイプと挟み込みタイプがあります。
ただ、挟み込みタイプのクリップ部分が非常に厚く、挿し込むとヘルメットが壊れそうなので、貼り付けタイプしか使えない印象です。
何故ワイヤークリップではなく、プラスチック製にしてしまったのだろうか……。
マウントは本体とほぼ同じサイズなので、本体を着けてしまえば殆ど目立ちません。
本体とマウントの噛み合わせが優秀で、本体を装着したときも不必要に厚ぼったくならないのが素晴らしいですね。
マイクはありがちなピン端子ですが、スピーカーはなんとミニプラグでした。
交換品が手軽に用意できますし、気軽にスピーカーが変えられるのも良いのですが、端子が大きいのでヘルメットの収納には苦労します。一長一短ですね。
MX-9 Adventureに装着してみました。特に難しくもなかったので取り付け作業は割愛。
SENAやB-COMなどと比べて、下の出っ張り感が目立たないのはいいですよね。
これならヘルメットを置いたときも干渉しません。
個人的にはBT GO UNIのようにフラットケーブルにしてほしかった所です。この細さは引っ掛けて壊してしまいそう……。
本体ボタンでも各種操作はできますが、スマホと接続するとアプリから簡単に操作することが出来ます。
FMラジオや音楽を相手にもシェアできるらしいですが、一度も成功したことがありません。機能するのだろうか……。
オーディオの設定でマイク感度が変えられるのは良いですね。音量も細かく調整できるなど、かゆいところに手が届きます。
一番下のBluetooth自動ミキシングというのは、インカムで話しながらスマホの音を聞けるというものなのですが、これを使うとインカムの接続が不安定になるのでオフ推奨です。
購入した当初はマイクの入力がかなり悪かったのですが、インテリジェントノイズブロックと機能を切ったらかなりまともになりました。
会話をしていない時に自動的にマイクをオフにするものなのですが、この機能を切るとマイクの入力が常時行われるようになります。
話し始めが途切れてしまうので、こちらもオフ推奨ですね……。
音質はBT GO比で格段に向上。多機能さがノイズの原因に……?
Cardoは音質に定評があると聞いてはいたのですが、音楽を聞いたときのクリアさは明らかに違いがわかるレベルで良いです。スピーカーのクオリティが高いのでしょうか。
音量も大きく、風に煽られているときも非常に聞き取りやすくなりましたね。値段なりの違いを感じています。
一方、マルチペアリングに関しては、やや問題を抱えている気がしました。
スマホと繋いで色々出来るのは売りだと思うのですが、スマホとの通信に帯域を取られすぎるのか、使用していない待機状態でもインカムの通話が途切れ気味になることが多かったです。
スマホとの接続を切るだけで安定したので、実際にこれらの機能を使うのは現実的では無いのかなと。ノイズまみれでも我慢できるのであれば使えますが……。
個人的にはインカム時はインカムのみ、音楽を聞く時は音楽を聞くだけに絞るほうがストレスはない気がします。
この使い方だと機能的にはローエンドのインカムと変わらなくなってしまいますが、中途半端な多機能より単機能でも高品質のほうが良いでしょう。
ちなみに今回は盛大に初期不良を引いてしまい、アームマイクが使えないというトラブルが発生。原因はマウント側の故障でした。
初期設定状態だとブツブツ切れるからのマイクは反応しないわで「燃えないゴミ買ってしまった!」って感じだったのですが、パーツ交換でなんとか使えるようになりました。
そんなに頻繁に外れを引くことはないと思いますが、購入するのであればやはり代理店が販売する国内モデルが安心ですね。
並行輸入品ではマウントの再購入しか手段はありませんでしたし、ケチらず買いたいところです。