初めて海外メーカーのヘルメットに手を出してみました。
BELL MX-9 Adventure MIPS オフロードヘルメット & ダブルスノーシールド
本当は愛用中のホーネットADVを買い替えたかったのですが、Lサイズの在庫がなかったのでこちらを購入。
一時はVFX-WRも考えたのですが、ツーリング時のことや季節を考えるとシールド付きの実用性が勝ってしまいました。
真っ赤な巾着にヘルメットが入っています。
今回は国内正規品を購入したので、フィッティングパッドのオマケが付いていました。
ほかにも付属品がありました。書類関係以外は後ほど改めて紹介します。
サイズは国産ヘルメットよりも1サイズ大きいものが良いらしいのですが、店舗でXLを被ったらブカブカすぎて厳しかったのでLサイズを選択。
このカラーを選んだのは勿論ハスクカラー故。見た目は最高にカッコイイです。
Husqvarnaの公式ヘルメットもBELLが作っているようですね。推せる。
ゴーグルの使用も考えられているので、シールド部はかなり広めにとられています。
口元のエアインテークも大きく、いかつめのフェイスですね。
エアインテークの切り替え部が少し歪んでいました。外国に国産クオリティを求めてはいけない……。
シールドの開口は大まかにロックできる部分で3段階。
まずは1段階目。既にかなり開いてしまっていますね。
2段階目。ここまで開けるくらいなら全開にしたほうが早そう。
3段階目。ゴーグルも問題ない開口具合です。
頑張れば微開閉モドキも出来ますが、ロック力はないので全く実用的ではありません。
ここらの使い勝手はやはり国内メーカーが優秀ですね。少し曇ったとき開けたいと思っても、これは開きすぎです……。
バイザーは少しペラペラな感じがしますが、日よけとしては十分。
バイザーは手回しネジで固定されています。
個人的には固定ピンよりも扱いやすく感じましたが、ネジの緩みは怖いところ。
手回しネジを3箇所外すことでバイザーを取り外せます。
バイザーが無くてもそこそこカッコイイのは、ホーネットADVと大違いです。あれはダサすぎる……。
付属品にあった小さな黒いパーツは、ネジ隠し用のシリコンキャップでした。
固定に使う穴を変更することで、バイザーの角度を変えられるようになっています。
ちなみにバイザーは溝に嵌まっているだけなので、少し広げるだけで外せます。
交換が簡単なのは嬉しいですね。
バイザーを外したままだとシールドが外れてしまうため、付属の大きなプラスチックパーツと共にネジ留めします。
これでバイザーレス加工は終わりです。
どちらで使ってもいいように付属品でケアされているのが良いですね。
個人的にはバイザーがないと西陽が辛いので、外すことはないのですが……。
お次は中身を見ていきます。
あご紐はDリングタイプ。バックルタイプも楽ですが、安全性を求めるならこれですよね。
内装は少しベロアっぽいでしょうか。肌触りはいいのですが、やや摩擦が強く抵抗感があります。
インカム用のホールはかなり浅め。スピーカー部が厚いものは対策が必要です。
頭頂部側の内装も外すと、このヘルメットの特徴であるMIPSシステムがお目見え。
この黄色い低摩擦ライナーが衝撃時に滑ることで頭部を守ってくれるというものなんだそう。
低摩擦ライナーに代理店であるダートフリークのステッカーが貼られています。
ヘルメットで忘れてはいけないのはSGマーク(走行するだけなら関係ないですが)。
国内正規品であればちゃんと貼られています。
一時は輸入も考えましたが、価格も数千円レベルの違いしかないので、もしものときの安心を買いましょう。
記事を書いていたら、eBayで注文していたミラーシールドも到着したので、併せてご紹介。
ミラーシールド自体は国内でも売っているのですが、今回届いたのは少し特殊なダブルスノーシールドです。こちらの仕様については後ほど。
ミラーはシルバー系がよかったので、ダークシルバーイリジウムというカラーにしてみました。
そこまで高価でもないので、いずれはダークゴールドイリジウムも試してみたいですね。
ベースのシールドが結構暗いのでミラーの反射率は高め。
夜間の走行はかなり厳しいです。クリア系のゴーグルを持っていたほうが良さそう。
商品名のダブルスノーシールドとはなんぞや?といった感じですが、一部を2層構造にすることで曇り止めを防止するというもの。
ざっくり言うとピンロックの亜種です。名称から察するに寒冷地用に作られたものなのでしょうか。
一応このヘルメットにもピンロックタイプのシールドはあるのですが、クリアだけなんですよね。クリアシールドを使う気は無い……。
国産ヘルメットと比べると装着感は雲泥の差。メガネはテンプルの細いものを
新品だということもありますが、耳~頬骨周りは結構タイトな被り心地です。
ただ店頭の展示品は結構緩かったので、ヘタりを考えると多少キツくて丁度いいかもしれません。
推奨はしないですが、MIPSの低摩擦ライナーを外すと僅かながらも深く被れるようになって、キツさが軽減されます。
メガネは厚みのあるセルフレームのテンプルだと結構な拷問感アリ。
もみあげ周りの髪の毛が多いとテンプルが歪みます。それくらい窮屈です。
あまりに辛いのでJINSでヒンジレスメガネを作ったのですが、それであればなんとか使い物になる感じかなと。
内装のクッションも全面縫われており中身を削れないので、オプションでメガネ用の内装を発売して欲しいところです。
インカムについては相変わらずBT GO UNIを使っているのですが、スピーカー部分が少し厚いため、チークパッドのメッシュ部分で耳が常に押されている状態でした。
このメッシュ部分が中々の曲者で、縫製が妙に固いので耳に当たると不快極まります……。
そこで思い切ってメッシュを切り取ってみたところ、効果は絶大。
メガネも挿しやすいし、明確にインカムスペースのゆとりが増えます。
正直なんであるのかわからないパーツなので、個人的にカット推奨です。
実際に走行してみた感じでは、遮音性の低さが目立ちますね。外の音が筒抜けレベルで聞こえてきます。
インカムの音は聞こえないわけではないですが、ホーネットADV比だと確実に聞きづらくなった印象ですね。
気になっていたバイザーの風受けについては良好で、高速走行でもそこまで気になりませんでした。
もっと首を持っていかれると思っていたので、意外と高性能でびっくりです。
総合的にはそこまで悪くはないと思いつつ、海外メーカーのヘルメットは、そこそこの性能と圧倒的な見た目の良さで選ぶものかなと感じました。
一番のネックは快適さですね。ノーストレスで走りたいのであれば国産一択な気がします。ホーネットADVの入荷が待ち遠しい……。