せっかく無線操作対応ストロボを買ったので、コマンダーも揃えてみました。
ストロボのレビューはこちら。
ニッシンデジタル ストロボ用ワイヤレスコマンダー Air10s
ストロボを無線操作することで何が便利なの?という感じでしたが、調べてみると結構面白そうだったので購入。
特に大きな利点としては、カメラの位置と異なる場所から照射できるようになるので、クリップオン時とは一味違う写真が撮れるようになること。
あとは複数のストロボが使えるようになることですね。私は1個しか持っていないので無縁ですが……。
中身は本体とキャリングケース、リモートシャッター用ケーブルが2種。あとはマニュアル類ですね。
リモートシャッター機能はMG8、またはMG10というグリップ型ストロボでのみ使用可能。
どんなサイズ感なのかなと思っていましたが、非常にコンパクトな筐体です。
左側に配置されたグループボタンやモード切り替えボタンは、小さいながらも押し心地はしっかりしています。
パイロットランプや中央のダイヤルはi60Aと同じものっぽいですね。
Air10sはファームウェアアップデートにも対応しており、microSDカードよりデータを読み込めます。
到着時は最新版ではなかったのでアップデートしたかったのですが、32GB以下のmicroSDじゃないとダメなようでひとまず放置……。
電源は単4電池2本を使用。アルカリ電池で3000回分使えるそうなので、バッテリー持ちはよさそう。
右側にある穴はリモートシャッターのケーブルを接続するためのものです。
背面にはAF補助光があるくらいで、ツルッとしています。
取り付けシュー部分はi60Aと同様にプラスチック製。
モニターはかなり高画質。表示がくっきりしており、視認性は抜群です。
i60Aもこれくらい綺麗だと良かったですね。
α7RⅢに装着しても、これならあまり邪魔にならなさそうです。
サイズもですが、i60Aが単3電池4本なのに対し、Air10sは単4電池が2本で済んでいるので、重さによる疲労感も変わってくるでしょう。
先日フィールドテストをしてきたので、いくつか作例を紹介します。
まずはシンプルに照射する位置を変えただけのパターン。
正面からフラッシュを当ててしまうと影を画に入れるのは難しいですが、横から当てることで影の表現が可能になりました。お手軽ですがカッコイイです。
暗がりにバイクだけ浮かんで見える写真も、Air10sを使えば作れてしまいます。
別途三脚を用意する必要はありますが、照射位置を変えたものを何枚か用意して合成するだけ。
あとは各写真を重ねて、明るい部分だけ残すように調整したら、それっぽい写真が出来上がります。
この写真で編集は5分程度。実寸で見ると出来は甘々ですが、ブログサイズなら十分でしょう。
複数のストロボを一斉に炊けば加工の手間は多少減らせるのですが、1つのストロボしかなくてもこうやって補うことができます。
撮影と併せて編集のセンスも磨いていきたいですね。
試行錯誤する楽しさ。表現の幅が更にアップ!
照射位置を変えるだけで全く違う写真になるので、ここから当てたらどうなるのか、こっちからはどうだろう?と、色々と遊んでみたくなるアイテムでした。
本当に何時間でも撮影できちゃうので、時間の溶け方にびっくりするばかり。完全に沼です。
ラフに撮れるクリップオンも悪くないですが、正面から光を当てるので、どうしても証明写真っぽくなりがち。
より印象的でカッコイイ写真を撮りたいのであれば、i60AはAir10sとセットで買って損はないと思います。写真撮影がもっと楽しくなりますよ。
Air10s自体は他のニッシンデジタル製ストロボにも対応していますが、NAS対応と記載のあるストロボだけを購入するようにしてくださいね。