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QNAP 10GbE対応 Wi-Fi 6 ルーター QHora-301W レビュー

今使っているWi-Fiルーターに限界を感じたので、数年ぶりに買い替えてみました。

※今回は案件ではありません。

QNAP 10GbE対応 Wi-Fi 6 ルーター QHora-301W

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これまでNETGEARのルーターを使っていたのですが、Nexus Playerを繋いで動画を見るとルーターが落ちてしまうんですよね。

Wi-Fi機器を繋ぎすぎて負荷が高すぎるのかも……ということで、QNAPの最新型Wi-Fiルーターを選んでみました。

 

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本体に加えて、ACアダプター、電源ケーブル、LANケーブル、マニュアルが付属します。

今回買ったルーターは代理店にフォースメディアという会社が入っているようです。

 

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本体のレビュー前に「え?」となったことを書き記しておきます。

 

今回はしっかりとした通販で新品を購入したのですが、箱は開いてるし、ACアダプターの袋に明らかな開封痕がありました。

本体などは綺麗なのですが、これだけ見ると返品上がりを掴まされたと思うレベルですよね……。

 

結論から言うとフォースメディアが取り扱う国内流通品は、これが正常の模様。

代理店がシールを貼るために一度開封しているんだそうです。サポートにも確認済なのでご安心を。

 

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これが例のシール。代理店の仕事としては真っ当なんだと思いますが、せめてもう少し綺麗に開けてほしいですね……。

 

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気を取り直して本体をチェックしていきます。

本体は白基調で綺麗な四角形をしており、Wi-Fiルーター感がなくオシャレです。

アンテナは8つ搭載していますが、内蔵型になっているので置き場所も選びません。

 

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前面はヘアライン加工がされていますね。

LEDは下側に配置されているので、ピカピカと眩しくないのは嬉しいです。

 

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裏面は左から電源入力、電源スイッチ、WPSボタン、リセットスイッチ、USBポート×2、10GbEポート×2、1GbEポート×4となっています。

Wi-Fiルーターって基本WANポートが1つにLANポートが4つというのが定番ですが、1つ多いんですよね。ハブを使用せずに1つの有線機器が増やせるのはありがたいです。

  

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左右には通気孔が配置されていました。ファンレス仕様です。

 

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ゴム足が配された底面は、側面と同様に通気重視のデザインですね。

VESAマウントを使って壁付けすることもできます。

 

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接続して電源を入れたら初期セットアップを進めていきたいのですが問題発生。

Qfinder Proから検索してアクセスしようとしたのですが、ログインをクリックしても何故かアクセスできず。

表示されたIPをブラウザに直接入力したら普通にアクセス出来たので、ソフトのバグでしょうか。

セットアップ自体は環境に応じて数クリック、ファームウェアのアップデートなどを経てすぐに終わります。

 

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我が家ではauひかりの5Gbps回線を使っているのですが、auひかりってレンタルのホームゲートウェイがないとインターネットに繋がらないらしいです。

 

そして、そのHGWにルーター機能が内蔵されているにも関わらず、何故かブリッジモードの設定が出来ないという非常に厄介な代物。

仕方がないので最初は本機をアクセスポイントモードで使おうと思ったのですが、大幅に機能制限がされてしまいました。

 

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こちらがAPモードの画面。明らかに左のメニューが減っていますね。

 

流石に勿体ないので調べたところ。DMZを設定してルーターモードで動作させる方法を発見。

少々手間ですが設定してルーターモードで使用したほうが良いと思います。

 

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WAN/LANポートの設定画面です。

なんと本機のWANポートは10GbE・1GbEの好きな方に設定することができます。

大半のルーターはWANポートが固定されていますよね。

今回はデスクトップPCとWi-Fiで5Gbps通信の恩恵を受けたかったので、10GbEにWANを設定しました。

 

もしインターネットが1Gbpsのものを契約していたとしても、1GbEにWANを割り当てて、10GbEにはPCとNASを接続という使い方もできます。

どんな環境でもスペックを持て余すことがないのは良いですね。

 

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複数のSSIDをもたせることができますが、個人ではとてもじゃないですが使いきれません……。

デフォルトだとバンドステアリングが有効なので、2.4GHz/5GHzのSSID・PWが同じなのですが、2.4GHz/5GHzで別々に設定することも可能です。

 

基本的にそのままで問題ないとは思いますが、Pixel 3だけが5Ghz帯を見つけられないトラブルが発生。

iPhone SEでは接続が可能だったので電波は出ているようです。

 


こちらの記事を見る限りPixel 3側の問題っぽいですね。

チャンネル選択を自動にした結果、Pixel3に非対応のチャンネルが選ばれてしまっていたようでした。

もし一部機器のみ繋がらない場合は、設定からチャンネルを自動→固定にしてあげると解決すると思います。

 

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接続中の機器は一覧で見ることが可能です。どのデバイスが通信しているかのトラフィックもチェックできます。

アクセスを拒否したいデバイスはここから選択するのですが、常時MACアドレス制限をかけることが出来ないのは気になりました。

 

NETGEARのルーターでは、普段は制限をかけた状態、新規で繋ぎたい端末に対して都度許可をするという方法を取っていたので、アップデートで対応してくれると嬉しいですね。

まあセキュリティ的にはあまり効果が高くないとも言われていますが……。堅牢なパスワードを設定するのが一番です。

 

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回線速度もチェックしてみました。

有線は当然ながらHGWと直接繋いでいた時と変動はありませんね。

 

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Wi-Fi 6対応のiPhoneSE2で計測してみました。

1Gbps超えとはなりませんでしたが、着実に10GbEWANの効果は出ていると思います。

 

速度も安定性も大満足。有線・無線共に高速化を求めるなら

当初の目的であったWi-Fiの安定化については、期待通りでした。

Nexus Playerで再生してもルーターが落ちることはなくなり、ようやく普通に運用できます。

最近はIoTの細々とした電化製品も登場し、Wi-Fiルーターに接続する機器が増えているので、多数の端末を処理できる性能も重要視したほうがいいんでしょうね。

 

もし今後10GbE対応品を買うのであれば、是非10GbEが2ポートのものを選びましょう。

10GbEがWANのみの1ポートしかないと、基本的に無線のみ10GbEの効果があり、有線は1GbEまでの通信しか出来ません。

有線の方がロス無くパフォーマンスを引き出せるのに、有線機器が1GbE止まりというのは勿体ないですよね。

後からハブを購入するという手もありますが、それ自体が結構いい値段なので、初めからルーターに内蔵させてしまうのがスマートです。


私自身、購入前に色々と探してみたのですが、10GbEを2ポート備えているのは本機かASUSのRT-AX89X、IO DATAのWN-DAX3600XRくらいでした。

RT-AX89XはLANポートが沢山あって気になりましたが、アンテナが尖り過ぎていて設置が困難。

WN-DAX3600XRは価格が安い分、アンテナの数が4つしかないなど、デメリットが目立ってしまう結果に。

高価ではありますが、スペック、WAN/LANの自由度、メーカーの信頼性も含め、QNAPがトータルでバランスが取れていると感じました。

Wi-Fiルーターってそんなに頻繁に買い換えるものでもないので、少し奮発してでも良いものを買うのはおすすめです。