前々から興味があった360度カメラに新型が出ていたので買ってみました。
Insta360 ONE X2
リコーのシータやGoPro MAXなどの競合もありますが、最新モデルという肩書に釣られてInsta360にしてみました。
ブログタイトルはメーカー名+商品名をルールにしているのですが、ダブっていると非常に見栄えが悪いですね……。
本体に加えて、USB-A to Cケーブル、クロス、ソフトケース、マニュアルとステッカーが付属。地味にステッカーが嬉しかったりします。
大型の超広角レンズが非常に目立つ本体。
床置きするとレンズ部分が常に当たるので、傷がつく前に保護したいですね。
通知LEDとマイクが同じ面に配置されています。
反対側に丸型の液晶と録画ボタンですね。液晶はタッチパネルです。
デザイン的な理由で丸なんだと思いますが、普通に四角のほうが操作はしやすいんですよね。メニュー表示も切れるし……。
側面にもマイクが有り、その隣にロックスイッチ付きの蓋が2箇所あります。
小さい方はUSB-Cポートでした。
USB端子カバーはあまり可動性が高くなく、ケーブルを挿すのも一苦労。フラップタイプだとよかったですね。
その隣はバッテリー。X2は防水仕様になったので、ゴムパッキン付きです。
microSDXCカードはバッテリースロットの下に挿入します。
データの読み取りはカードリーダー経由で行いたいところですが、バッテリーを外さないと取り出せないのは少し面倒ですね。
日中長回しをしたかったので、今回は512GBのSDを購入しました。
撮影時間は5.7K30fpsで10時間41分の表示。フレームレートを下げるともう少し長く撮影できます。
有象無象のあるSDカードですが、Samsungは相性が酷く、推奨されているSanDiskは高い正規品か安い偽物かみたいな感じなので、安く正規品が買えて安定感もあるTranscendが個人的にオススメです。
OSMO Actionのときに感動したロックのギミックが採用されているのはいいですね。
もう中華カメラでは当たり前なのでしょうか。
反対の側面にもマイクと、動画再生時に使えるスピーカー、そして電源ボタン。
かなり硬めな推し心地のボタンなので、誤動作するようなことはなさそうです。
底面には三脚穴。これが一番シンプルで、一番便利。
起動したらスマホと接続して、アクティベーションを求められます。
OSMOといい、カメラにアクティベーションは必要なのか……。(11ヶ月ぶり2回目)
別途注文していたレンズガード、レンズキャップ、マイクアダプターも届いたので、まとめて紹介します。
まずはレンズガード。取り外し用のピックと、交換用の両面テープも2セット分入っています。
必須アイテムにも関わらず、かなりの品薄なんですよね。取り扱っている店もかなり限定的です。
公式通販では売っているものの、海外からの発送なので時間もかかるし、送料が高い……。
さすが純正というべきか、マイク部分に穴も空いていますし、装着感はぴったり。
素材は強化プラスチックだと思うので、どれくらいの耐久性があるかは気になるところです。
このレンズガードを装着しても、付属していたソフトケースには問題なく入りました。
お次はレンズキャップ。これくらいなら同梱してくれてもいいのに……と思うくらいの小物です。
装着してみましたが、レンズだけガードする形なので、無理に使うことは無いと思います。ソフトケースの方がしっかり保護出来ている印象。
シリコン製のため摩擦力が高いので、レンズキャップとレンズの間にゴミが入っているとレンズに傷がついてしまう恐れもありますね。
最後はマイクアダプター。CYNOVAはOSMO Actionのときも出してましたね。
マイクを繋ぐ用途ではなく、USB端子を下側に向けるために買ってみました。
端子の根本にはラバーが敷かれており、軽い防水性を持たせようとする意志は感じます。実際の防水力については疑問ですが……。
装着する際は、本体の端子カバーを取り外してから挿します。
カバーは引っ張ったら簡単に取れました。
上側の爪でしっかりと本体と固定されるので、不意に外れるようなことはなさそうですね。
アダプターを付けっぱなしでも、レンズカバーは辛うじて使えるといった感じでしょうか。
もう少し切り欠きが深ければ干渉もなくよかったんですけどね。
この状態はソフトケースが使えないので、これで頑張るしかありません。
撮りっぱなしで適当に使ってもいいビデオカメラ。ソフトの改良に期待
色々と書く前に「聞いてないよ」と思ったことから。
スペック表やFAQに記載がないのですが、360度動画撮影は30分毎に録画が止まる仕組みでした。
前の映像の記録が終わると再度録画が始まるという動作になっており、映像が記録されていない時間が少しながらも発生します。
スペック表には連続撮影時間80分とあるのですが、これは非360度動画時のものらしいんですよね……。
30分制限は熱対策や単一のデータ容量が大きくなりすぎないような措置な気もしますが、これはもっと分かりやすく記載すべきだと思います。
テスト撮影はもちろんバイクです。
単気筒の振動でカメラが常時揺れていたので不安だったものの、ブレ補正が非常に優秀なのか、FDR-X3000のときのようなグニャグニャとした揺らぎが出ることはなし。
カメラ側でビビット設定にしていたのですが、空の色も鮮やか。想像以上の美しさでびっくりしました。
暗所はやや弱いですが、光源の多いシーンでは標識も読めますし、全方位録画ということを考えたら及第点といってもいいかと思います。
音声も素晴らしくて、特に風防などが付いているわけでもないのに、常時風切り音が入っていてボワボワ状態ではないのが凄いです。マフラーからの音もしっかり入っていますよね。
必要なら外付けマイクを使えばいいので、本体だけでこれなら上出来でしょう。
ギャップあり録画の仕様に目を瞑れば、簡易的なドラレコとして使えなくはないですね(ドラレコとしては致命的すぎる仕様ですが……)。
今回360度カメラを本格的に使ってみて感じた強みは、やはり撮影後にいくらでも映像のリカバリーが効く点に尽きます。
下手に対象物を追う必要もないのでとにかく撮影が楽ですし、撮り漏らしや撮影ミスからも解放されます。
撮影した動画はInsta360 Studioという専用アプリで編集するのですが、編集はカンタンでびっくりしました。
動画を再生しつつ、この画角・カメラの向きがいいと決めたら、そこでポイントを打つだけ。それを繰り返すだけでしっかりと見られる映像になっていきます。
バイクや動物など、動き回るものを追いたいときは、追尾したいものを決めると映像を解析して自動でトラッキングするという便利機能(動画1:48あたりで使用)もあるので、思っていたよりも苦にならないですね。
ただ、ソフトウェアはまだまだ改良の余地ありだと言えます。
全体的にレスポンスが良好とは言えず、トリミングは出来てもカット編集が出来ないので、別の動画編集ソフトも併用しないといけないのは少し面倒臭いです。
最低でもカット編集くらいはできるようにアップデートしてほしいところ……。
説明不足な感じに不満はありつつも、ハードウェアとしては利便性が高く、魅力的なカメラなのは間違いありません。
超高画質で残すという用途には向いてはいませんが、全て撮りきるというのは中々新鮮な体験で楽しいです。
2021/4/24追記 見えない自撮り棒を購入したので、撮影してきました。
カメラを車体から離すことで空撮のような見せ方もすることが出来ます。
事故にならないよう注意する必要はありますが、非常に面白い使い方ができるので是非活用してみてください。