ワイヤレスなVRを体験すべく、話題のQuest 2を買ってみました。
Oculus Quest 2
ハイスペックになったのに価格はダウンと買わない理由がありません。初のOculus製品です。
容量は256GBにしておきました。128GBなら下のでもいいと思えますが、64GBって心許ないですよね。
箱の裏には、まるでプリインストールされているかのようなアプリ紹介。
きちんと国内向けのコンテンツになっているのは、Facebookのやる気を感じます。
シュリンクを剥がすベロ付き。カッターで切る気満々でしたが、見つけてよかった……。
外側の化粧紙はスリーブになっているので、引き抜いていきます。
質素なロゴ入りダンボールの登場。
箱を開けると本体一式がお目見えです。マットなホワイトボディが美しいですね。
梱包も、配線がないだけでここまでシンプルになるのかと、少し感動しました。
箱から出してみました。内容物は本体、コントローラー×2、眼鏡スペーサー、小箱です。
小箱の中にはACアダプターとUSB-Cケーブル、マニュアル類が入っていました。
ACアダプターは5V2Aの10W仕様。まあ使うことはないでしょうけどね。
改めて本体をチェック。スタンドアロンなので当たり前ですが、コードはありません。
かなり綺麗な筐体をしていますが、布製のストラップのせいでデザインに締りがなく、かなり安っぽく見えます。Eliteストラップを買うか悩みますね……。
本体右側には電源ボタンと通知LED。
左側にUSB-Cポートとイヤホンジャック。充電LEDが充電口にないのって少し不便です。
PCとQuest 2をUSB接続することで、Oculus Linkの利用やデータのコピーが可能。
底面には音量ボタンとマイク穴でしょうか。PS VRやHMZ-Tシリーズしか体験したことがない身としては、ヘッドセットにカメラが内蔵されているのも新鮮です。
鼻の切り欠きが深く、日本人が被ると下から光が漏れてくるのは対策が欲しいところ。
見た目はベロアっぽい接眼パッドですが、感触的にはウレタンスポンジでしょうか。劣化するとボロボロになりそうですね。
レンズの左右間隔は手動で3段階選ぶことができます。
レンズの間隔調整をすると設定中の番号がわかるギミックが仕込まれていました。面白いですね。
耳元にはスピーカーが内蔵されています。
見た目からして音質は期待できなさそうだな……と思ったのですが、かなり鮮明に聞き取れるのでびっくりしますよ。
ヘッドバンドの調整はベルクロとアジャスターで行います。
こんな見た目でも調整できないことはないのですが、やはり利便性は悪いですね。
眼鏡スペーサーを着けるには、一度接眼パッドを外します。接眼パッドは引っ張ったら簡単に外れました。
外した接眼パッドに眼鏡スペーサーをはめたら、あとは本体に戻すだけ。
これくらいの眼鏡スペーサーであれば、本体側で長さを調整できるようになると嬉しいですね。
お次はコントローラー。握った時にしっくりくるボタン位置は流石の完成度です。
右手側はOculusボタン、Aボタン、Bボタン、スティック。
スティックはXboxのパッドのスティックを小型化したかのような感じで、倒した感じもしっかりしていますね。
ちなみに左下の丸い部分はスピーカーではなく、親指を置くためのエリアのようです。滑り止め加工がされていました。
左手側はメニューボタン、Xボタン、Yボタン、スティック。配置は右手側と対象になっています。
筐体は梨地加工で手触りも良好です。
左右両方に配置されているトリガーとグリップボタンの押し心地ですが、抵抗感が全く無くてスカスカしています。
没入するためには、これくらい柔らかいのがいいのでしょうか。
使用する際には、電池を絶縁しているタブを引き抜きます。
結構力強く引き抜かないといけないので、電池カバーを外して抜いたほうが楽でしょう。
電池カバーはスライドすると外せます。中には得体のしれないメーカーの単三電池が入っていました。
結構電池消費が激しいらしいのでエネループで運用するのが鉄板のようす。
ストラップ自体がかなり細身なので、装着していない時もあまり気にならなかったですが、完全に取り外すことも可能です。
ストラップのスライダーをよく見てみると、LとRの区別がつくようになっていました。細かい気配りが嬉しいですね。
セットアップは、Oculusアプリを入れたスマホとQuest 2を繋いで行います。
各所で言われていますが、やはりFacebookアカウントが必須になったのは微妙ですよね……。
アクティビティがFacebook側に流れるということはなさそうなので、そこまで恐れなくてもよいのかなとは思いますが。
無料だったので、まずは『VR Chat』をインストールして遊んでみました。
結構負荷のかかりそうなゲームですが、ロードも速く遅延もなし。Snapdragon XR2のパワーなのでしょうか。
『VR Chat』は初めて触れるゲームでしたが、仮想世界のアバターが自分と同じ動きをしているのは、シンクロ感があって不思議な体験でしたね。
外人だらけでコミュニケーションは不完全でしたが、入院中とか無限に時間が使える時に遊んだら帰ってこれなさそうです……。
ちなみにスクリーンショットの解像度は1440x1440、動画は1024x1024となっていました。
ワイヤレスは別次元の体験。ワイヤードには戻れない
Quest 2を体験してわかったのは、気持ちのよいVR体験をするにはケーブルがあってはいけないということでした。
『VR Chat』以外にも『Beat Saber』をプレイしてみたのですが、何も気にせず自由に体を動かせるだけで楽しいんです。
トラッキングの品質もよく、動きたい動きができる印象。動きすぎ対策のエリア設定もできるので、安心して暴れまわることができますよ。
更にPS VRだとゲーム機、ヘッドセットと準備だけで疲れてしまうのが、Quest2なら被るだけ。開始するまでがこの上なくシンプルです。
VRって体験自体は楽しいんだけど、あまりやる気が起きなかったのは、セットアップが面倒だったというのも要因なんでしょうね。
画質についても網目が全く気にならず、非常に美しいといえるものでした。プライムビデオの視聴もこれなら捗りそうです。
強いて言えば、レンズ周囲のにじみがやや気になるかなといった感じ。テキストを読む際に目立つくらいで、映像やゲームでは気にならないものですが。
ストラップがあんな見た目ですが、思いの外しっかり固定できますね。振り回してもずれることはありませんでした。
ただ結構圧迫感はあるので、より快適になるのであればEliteストラップは投資しても良い気がする……。
あと眼鏡の形状もあるとは思いますが、毎回ヘッドセットに眼鏡を入れてから被るのは若干の面倒さはあります。PS VRはこの点で優れていましたよね。眼鏡に優しかったです。
ひとまずハードが素晴らしいことは十二分にわかったので、あとはコンテンツがどれだけ魅力的になるかどうかが楽しみですね。
まあ、Quest 2用のものがあまり拡充されなくても、Oculus LinkでPC用コンテンツを遊ぶという逃げ道があるのもQuest 2の強みです。ワイヤードにはなりますが……。
ちなみに量販店だとポイントは1%還元ですが、プライムデーやAmazonのセールタイミングなら最大7.5%なので、買うなら今がオススメです。