α7RⅢとスマホのせいで出番が減ってしまったRX100M6を活用すべく購入。
ソニー シューティンググリップ VCT-SGR1
αに写真で勝てないなら動画だ。ということで、公式でも推しているVlogにぴったりなグリップです。
まあ画質で言えばαには動画でも当然負けてしまうのですが、動画では機動力も重要ですからね。
RX100シリーズは1インチセンサーということもあり、アクションカムよりは綺麗な映像も撮れるので、まだまだやれるはず。
開封。グリップ本体に加え、キャリングケースとストラップが付属します。
120mmを切る全長で非常にコンパクトです。グリップ部はラバーで滑り止めが施されています。
下にはストラップホールも完備。
ケーブルがだらしなく伸びていますね。グリップ部分下側の分割はというと……。
グリップ部分が開閉し、ミニ三脚としても使えます。
RX100を持ち歩くのは荷物も殆ど持ち歩きたくない時なので、三脚機能は地味にポイント高いです。
三脚モードは後ろ重心ならかなり安定して使えますね。床とフラットな角度だとズームしたときに倒れそうで少し怖いかな。
ヒンジの側面にロック解除のボタンがあり、これを押すと一定の角度で調整が可能になります。
ボタンなしのほうが使い勝手は良いんですけど、これなら完全にロックできるのでグラつきの心配はありません。
ボタン操作を行う場合は、MULTI端子で本体と接続する必要があります。
メインのグリップモード。グリップのボタンからはシャッターとズーム、ビデオの録画が可能です。
なんとシャッターボタンは半押し対応でした。素晴らしい。
グリップを使用した撮影は快適なのですが、握りながらボタンを押そうとすると、グリップの短さが気になりました。私の手が大きいのかしら……。
握りやすい部分だと、ヒンジの位置あたりにボタンが有ると操作しやすいのですが……。どうにかならないものか。
いいアクセサリーなのに、唯一残念なのがケーブルの取り回し問題。
ケーブルも長ければ端子も謎にストレート型。L字なら多少スマートなのに……と誰もが思うはずです。
仕方ないのでL字microUSBに変換するアダプターを追加購入です。
接続。非常にスマートですね。と言いたい所ですが、MULTI端子の接続部分を見てみてください。
そう、挿し込めていないのです。もちろん動作しません。
なんでこんなに浅く挿さるんだと思ったら、グリップ側の端子が異様に長いことを発見。
ソニー曰く、これはMULTI端子であってmicroUSBではない。故にmicroUSBとの互換はない。ということでしょう、多分。
ニンテンドースイッチの充電アダプタがUSB-Cを採用しているのに、USB-PDを名乗らないのと同じことなのです。諦めましょう……。
RX100の可能性が広がるグリップ。端子の改善+ワイヤレス化を求む
グリップスタイルのカメラと言えばOsmo Pocketあたりが有名ですが、手持ちのRX100シリーズを同様のスタイルにできるので、カメラを増やしたくないという方にはピッタリのアクセサリーですね。
グリップにジンバルは搭載していないものの、RX100シリーズには強力な手ブレ補正が搭載されているので、そこまで手ブレにシビアになることもありません。
グリップのおかげで落下に怯えることもなく、かつ楽に長時間動画を撮影できるので、動画を多用する方はおすすめです。
あとMULTI端子を搭載していたFDR-X3000でも使用してみたのですが、ズームを含め動作確認が取れましたので、ここに記しておきます。
欠点は既に書き散らしましたがスマートさに欠けるケーブルくらいです。
本製品は少なくともL字コネクターを採用すべきだったし、コードの長さもどうにかしてほしかったところ。
改善策としてはケーブルを脱着式にしてしまう。ワイヤレス接続を可能にすることでしょう。
脱着式ならRX100M8がUSB-Cになってもケーブルの買い替えだけでいいですし、断線時もケーブルだけ交換すればいいと欠点らしい欠点がありません。
ワイヤレスは一番スマートですが、グリップ側にバッテリーが必要になるので、重量も増えて現実的ではなさそう。
良いものだけに、細かい部分もこだわってほしかったですね。値段も1万円近くするので……。
この記事を書く際、RX100M7のことを改めて調べていたのですが、マイク端子を搭載した上に、動画の連続撮影時間が29分→13時間と大幅に伸びているんですね。
動画撮影することが増えたら、買い替えを視野に入れても良いのかもしれない……。
2020/5/21追記:なんと ワイヤレス版のGP-VPT2BTが出ていたことに気付く。
RX100M7以降じゃないと使えないんですね……。改善は進んでいたようで何よりです。
RX100M7のシューティンググリップ同梱版がワイヤード版なのは在庫処分なのか。